【無限大ANANTA】TGS2026出展社一覧に名前なし リリース時期を見直す4つの判断線

2025年9月、無限大ANANTAは東京ゲームショウの会場で実際に遊ぶことができた。

新啓市を走り、キャラクターを切り替え、カーチェイスや戦闘を体験できる単独ブースが設けられた。

それから約10カ月。2026年7月8日に公開されたTGS2026の出展社一覧には、無限大ANANTAだけでなく、開発元のNaked Rain、販売元のNetEase Gamesも見当たらない。

前年に日本初の一般試遊まで実施した作品が、翌年の一覧から姿を消した。この落差は軽く扱えない。

ただし、ここから開発停止までを一気に悲観ムードで結びつけるのは時期尚早だ。
2026年5月には、NetEaseの経営陣が決算説明会で無限大ANANTAの開発方針に直接言及し、チームが現在もコンテンツ品質の調整に取り組んでいると説明している。

現状から強く読み取れるのは、開発が消えたことではなく、2025年の試遊展開に続く次の発表パッケージが、まだ表へ出せる段階に達していない可能性である。

今回の記事では、無限大ANANTAを待ち望む人の不安を少しでも解消し、期待を抱けるよう様々な観点から今後の展開を分析・予測していく。

現時点の判断

TGS2026の初回出展社一覧に名前がないことは明確な悪材料である。
特に、日本で再び大規模な宣伝や試遊を行う可能性は前年より下がった。

一方で、TGS不在は開発停止や中止の証拠ではない。
2026年5月にはNetEase経営陣が開発中の製品として無限大ANANTAに言及している。

2026年にも作品の露出は確認されているが、リリースの近さを示すほど強くはない。
BilibiliWorldのAMDブースで既存映像とロゴが使われたものの、新映像やβテスト情報は発表されなかった。

目次

TGS2026不在の何が問題なのか

2026年7月8日時点のTGS公式出展社一覧にはGoogle Playが掲載されている一方、無限大ANANTA、Naked Rain、NetEase Gamesの掲載は確認できない。主催者は一覧と出展規模について、開幕までに変動する可能性があると説明しているため、今後の追加出展まで否定されたわけではない。

それでも、現時点の不在は痛い

2025年の無限大ANANTAは、TGSに単独ブースを構え、日本で初めて一般向けのプレイアブル体験を提供した。ストーリーモードでは新啓市を舞台にしたカーチェイス、探索モードでは商業エリアから路地裏までの自由探索が用意されていた。

単に映像を流しただけではない。試遊、フォトスポット、コスプレイヤー、限定ノベルティまで用意した、日本市場を明確に意識した大規模出展である。

TGS2025では日本初の一般向け試遊を含む大規模な単独ブースが展開された
出典:無限大ANANTA公式「TGS2025振り返り動画」

その翌年に、作品名だけでなくNetEase Gamesの名前まで初回一覧から消えた。これは少なくとも、2026年のTGSを前年と同規模の日本向けプロモーション拠点として使う計画が現時点では見えていないことを意味する。

ただし、TGS2025で存在した試遊版をそのまま製品全体の完成度へ置き換えることはできない。公式も試遊版をTGS特別バージョンと位置付け、製品版とは異なる場合があると明記していた。

15分前後の展示用ビルドを作れることと、多機種、多言語、長期運営を前提とした製品版をリリースできることの間には大きな隔たりがある点には注意が必要だ。

プラス材料とマイナス材料

プラス材料

  • 2026年5月の決算説明会
    NetEase経営陣が無限大ANANTAの開発方針に言及した。
  • コンテンツ品質の調整
    開発停止よりも、内容を仕上げる段階が続いている見方を支える。
  • 公式サイトと事前登録ページ
    グローバル向けの商品ページと登録導線は維持されている。
  • BilibiliWorld 2026
    AMDブースを通じた作品の露出が確認された。

マイナス材料

  • TGS2026初回一覧に名前がない
    2026年の日本向け大型展開が縮小する可能性がある。
  • 新規ゲームプレイが約10カ月出ていない
    2025年9月以降の開発変化を外部から確認できない。
  • βテストが未告知
    リリースへ向かう検証工程が見えない。
  • リリース時期、対応地域、ストア展開が未更新
    販売や運営の計画が固まったと判断できない。
  • 品質を優先する方針
    開発継続の材料である一方、早期リリースを期待しにくい材料でもある。

2026年5月21日のNetEase第1四半期決算説明会では、経営陣が無限大ANANTAを都市生活の体験に重点を置いた作品と説明したうえで、現在のチームはコンテンツ品質の調整に集中しており、品質を整えるためなら時間をかける考えを示した。

この発言は二つの意味を持つ。

開発が続いているかという問いには、かなり重い肯定材料である。一方、リリースが近いかという問いには、安心材料にならない。むしろ、内容や品質を固める工程が続いており、スケジュールを優先していない可能性を示している。

TGS不在から分かること/分からないこと

分かること

TGS2026における単独ブース出展の可能性は、2025年より明確に下がった

759社、3946小間が発表された大規模な初回一覧に、NetEase Gamesを含めて名前がないからである。後から追加される可能性は残るものの、前年と同じ規模の出展を予定しているなら、7月時点で掲載されていても不自然ではない。

日本向けに新しい試遊版を用意し、スタッフ、機材、装飾、ノベルティ、広報を再び揃える計画は、少なくとも外部から確認できない。

分からないこと

TGSに出ない理由までは特定できない

開発の遅れなのか、世界同時発表へ宣伝を集約したのか、中国や欧米のイベントを優先したのか、単独ブースをやめてパートナー枠へ移したのかは、出展社一覧だけでは判別できない。

当然ながら、開発停止、中止、大規模な作り直しも証明できない。

開発状況と日本向け展開は分けて考えるべきである

現在の材料を並べると、開発状況と日本向けマーケティングでは異なる結論になる

観点現時点の判断
ゲーム本体の開発継続していると見る材料が優勢
開発の進み方品質調整が続いており、リリース準備段階へ入ったとは判断できない
大規模な作り直し可能性は否定できないが、直接的な証拠はない
日本でのサービス提供中止や対象外になった証拠はない
2026年の日本向け宣伝前年より規模が縮小する懸念が強い
世界向け宣伝gamescomやThe Game Awardsへ集約する可能性は残るが、公式な予告はない

公式サイトでは現在も日本語を含む複数言語が選択でき、事前登録導線とPS5、PC、iOS、Androidの表記が維持されている。日本向けサービスの提供を取りやめたと読む材料はない。

しかし、サイトが残っているだけでは、日本での宣伝優先度までは分からない。

グローバル版を予定したまま、日本での単独イベント出展だけを減らすこともできる。世界向けの新PVを公開したあと、オンライン広告、公式SNS、PlayStationやハードメーカーの番組を通じて日本でプロモーションを展開する方法もある。

したがって、TGS不在から最も強く疑うべきなのは、日本向けサービス提供そのものの中止ではない。

2026年中に、日本を先行市場の一つとして大規模な試遊と宣伝を続ける計画が後退した可能性である。

考えられる五つの理由

日本での露出を一時的に縮小した

最も直接的な仮説である

前年の単独出展から一転して名前がない以上、日本でのイベント露出が縮小している可能性は否定できない。

反証材料は、公式日本語サイトと日本向けアカウントが維持されていること、2025年に相応の費用を投じて日本初試遊を実施したことである。日本市場そのものを捨てたというより、今年の宣伝時期をずらした可能性が残る

世界向け発表へ一本化している

新PV、βテスト、対応地域、ストア情報をまとめて発表するなら、gamescom Opening Night LiveやThe Game Awardsの方が世界へ一度に届けやすい。

無限大ANANTAはグローバル向け公式サイトを持ち、NetEaseもNaked Rainについて杭州とモントリオールを拠点とするグローバルな開発体制を説明している。

ただし、現時点でgamescomやThe Game Awardsへの参加は発表されていない。この仮説は作品の展開方針とは噛み合うが、まだ公式な裏付けを持たない状況だ。

出展準備を中国や別のイベントへ集中している

ChinaJoy 2026にはNetEase Gamesの参加が公式に案内されている。7月31日から8月3日まで開催され、500社を超えるゲーム関連企業が1000本以上の作品を展示する予定である。

中国国内で新しい試遊やβテストを先に出し、その後にグローバル展開を発表する流れは考えられる。

ただし、NetEase Gamesが出展することと、無限大ANANTAが展示されることは別である。現時点では作品単位の参加を確認できない。

βテスト発表まで情報を絞っている

次の映像を単独で公開するのではなく、βテスト募集、対象機種、地域、推奨環境、ストアページをまとめて出すため、情報を止めている可能性である。

これはリリース前の宣伝として合理的だが、テスト募集の予告すらない現在は、期待を支える材料に乏しい。

沈黙が長いことを情報統制だけで説明するのは危険である。準備が進んでいる場合にも、準備そのものが遅れている場合にも、外からは同じ沈黙に見える。

開発計画や品質基準の調整に時間がかかっている

現時点では、この仮説が最も慎重でありながら、確認済みの情報とも整合する

2025年末の開発者インタビューでは、公開されていた都市が当時まだ完成しておらず、将来的に拡張していく方針が語られていた。2026年5月の決算説明会でも、チームはコンテンツ品質の調整を続け、必要なら時間をかける姿勢を示している。

これは大規模な作り直しを意味しない。

都市内のコンテンツ密度、キャラクターごとの生活、戦闘、移動、車両、複数機種への対応、運営設計など、もともと掲げている構想を製品として成立させるだけでも作業範囲は広い。

現在の材料からは、計画が消えたというより、見せた構想を製品としてまとめる工程が想定以上に長くなっている可能性の方が自然である。

材料の強さを間違えない

無限大ANANTAの現状を判断する際は、情報の数より質を見る必要がある。

材料の強さ該当する動き現在の状況
強い材料βテスト募集、テスト実施、新規ゲームプレイ、リリース時期、対応地域、ストア更新2025年9月以降、確認できていない
中程度の材料経営陣や開発者の発言、プロジェクト固有求人、ローカライズ、QA、運営準備2026年5月にNetEase経営陣が開発と品質調整へ言及
弱い材料既存PVの再上映、パートナーロゴ、季節投稿、公式サイトの維持BilibiliWorld 2026のAMDブース、事前登録ページの継続

BilibiliWorld 2026では、AMDブースに無限大ANANTAのビジュアルとANANTA × AMDの表記が掲出され、既存のゲームプレイトレーラーが上映されたと報告されている。AMD公式も7月10日から12日まで同ブースでNetEase作品を含むゲーム展示を行ったことを案内している。

実際の展示の様子は、以下のReddit投稿でも確認できる。なお、投稿本文に含まれる今後のマーケティング展開に関する見方は投稿者による推測であり、本記事では掲載画像から確認できる範囲のみを材料として扱う。

これは2026年に入っても作品の宣伝素材とパートナー関係が生きている材料である。

ただし、新映像、試遊、βテスト、リリース時期は確認されなかった。ここから宣伝再開や開発加速までを断定することはできない。

弱い材料をいくつ積み重ねても、強い材料の代わりにはならない。

求人から完成度は読めない

今回の調査では、掲載時期、勤務地、職種、業務内容まで確認でき、なおかつ無限大ANANTA専属と断定できる現行求人をリリース時期の根拠として使える形では確認できなかった。

NetEaseや雷火事業群(Leihuo Games)全体の採用は、無限大ANANTAだけを対象としたものではない。

開発職、アート職、シナリオ職が募集されていたとしても、長期制作、追加コンテンツ、別プロジェクトの可能性がある。反対に、ローカライズ、QA、運営、マーケティングの募集であっても、担当作品が明記されていなければリリース準備とは結びつけられない。

求人は開発活動を補う材料にはなるが、募集人数や職種から完成率を計算できるものではない点には注意が必要だ。

新PVが出ない理由は映像制作だけでは説明できない

2025年9月のゲームプレイトレーラーから、すでに約10カ月が経過した。

2025年9月公開のゲームプレイトレーラーでは新啓市の広大な都市景観が披露された
出典:無限大ANANTA公式「ゲームプレイトレーラー」

それでも新PVが出ていない理由を、映像編集に時間がかかっているだけと考えるのは難しい。

リリースへ向かうPVには、映像以外の要素も伴う。

新しく見せられるゲーム内容、安定した実機ビルド、βテストへの導線、対応言語、対象地域、機種表記、ストアページ、品質確認、宣伝計画である。

映像そのものが完成していても、その後に続くテストや販売計画が固まっていなければ公開を遅らせることはある。

現在の沈黙は、PV制作の遅れというより、次の映像と一緒に提示すべきリリース前工程のどこかがまだ確定していない可能性として見るべきである。

次に見るべきイベント

まずは、各イベントが予想をどこまで動かし得るのかを整理する。開催時期やイベントごとの役割は、表の後で補足する。

イベント発表可能性注目したい発表何も出なかった場合
ChinaJoy 2026中程度新たな実機展示、中国向け試遊、βテスト情報中国国内でも発表準備が整っていない可能性が増す
gamescom
Opening Night Live
低めから中程度新PV、グローバル向けβテスト情報、対象地域、正式リリース時期世界向け大型発表の本命がThe Game Awardsへ移る
gamescom 2026中程度試遊、新規ゲームプレイ、メディア取材2026年夏のグローバル宣伝再開を期待しにくくなる
TGS2026の追加情報低め日本語版試遊、ステージ出演、新PV2026年の日本向け大型展開が縮小した見方が強まる
gamescom asia x
Thailand Game Show
低めから中程度アジア向け試遊、地域テスト、コミュニティ施策正式リリース時期の予想への影響は限定的
The Game Awards 2026低めから中程度新PV、βテスト情報、正式リリース時期2027年前半の正式リリースを支える根拠がほぼ失われる

ChinaJoy 2026は7月31日から8月3日まで開催され、NetEase Gamesの参加が案内されている。現時点で最も近く、中国国内の動きを確認しやすいイベントである。NetEase枠やパートナー展示、試遊、公式ステージが主な確認先となる。ただし、中国向け発表がなかったことだけで、世界向けの発表計画まで消えたとは判断できない。

gamescom Opening Night Live(以下ONL)は8月25日に開催され、gamescom本会期は同週に続く。ONLは新作発表やトレーラーに向き、会場は試遊や取材、パートナー展示に向くため、同じgamescomでも役割が異なる。

TGS2026は9月17日から21日まで開催される。初回一覧に名前がない以上、見るべきなのは単独ブースだけではない。追加出展、公式配信、PlayStationやGoogle Playなどのパートナー展示、ステージ出演の有無まで確認する必要がある。

gamescom asia x Thailand Game Showは10月29日から11月1日までバンコクで開催される。業界向けエリアと一般向けエリアを併設しており、東南アジア向けの試遊や地域展開とは相性がよい。正式リリース時期の予想を大きく動かす材料にはなりにくいが、アジア地域での展開方針を確認する場にはなる。

The Game Awards 2026は12月10日にロサンゼルスで開催される。ここまで新PV、βテスト情報、正式リリース時期のいずれも出なければ、2027年前半の正式リリースを中心に据えることは難しくなる。

ChinaJoyとgamescomで本当に見たいもの

新しい映像が一本流れるだけでは、リリース時期予想を大きく前へ戻すには足りない。

判断を変えるのは、映像の後ろに何が付いているかである。

強く予想を引き上げられる要素

  • 新規ゲームプレイ
  • βテストの募集開始
  • テスト実施日
  • 対象機種
  • 対象地域と言語
  • ストアページやウィッシュリスト
  • リリース年またはより具体的なリリース時期

まだ慎重に見るべき要素

  • 新PVのみ
  • 既存映像の再編集
  • キーアートの更新
  • パートナー企業のロゴ
  • 開発中という短いコメント
  • リリース時期を伴わないイベント出展

PVだけが出た場合、沈黙を抜けたことは確認できる。

βテストと地域情報まで出た場合、初めて正式リリースへ向かう具体的な工程が動き始めたと判断できる。

類似作品は沈黙期間をどう抜けたのか

無限大ANANTAと完全に同じ作品は存在しない。

それでも、初公開後にテストと正式リリースへ進んだ作品を見ると、リリースが近づいた段階で何が起きるのかを確認できる。表内では、クローズドβテストをCBTと表記する。

作品初公開後の主な流れ無限大ANANTAとの比較
Neverness to Everness2024年 初公開
2025年7月 グローバルCBT
2026年2月 複数機種対応CBT
4月29日 正式リリース
共通点
アニメ調の都市型オープンワールド、PC・PS5・モバイル対応
注意点
開発会社、運営方式、都市設計、テスト回数が異なる
風燕伝:Where Winds Meet2022年 初公開
2024年12月 中国版リリース
2025年5月 グローバルCBT
7月 最終テスト
11月15日 グローバル版を正式リリース
共通点
NetEaseがパブリッシングする大規模オープンワールド、グローバル展開
注意点
開発スタジオ、ジャンル、中国版の先行状況が異なる
鳴潮2022年 初公開
2023年4月 第1回CBT
2024年2月 第2回CBT
5月23日 正式リリース
共通点
複数機種向けのアニメ調オープンワールド運営作品
注意点
都市型ではなく、世界観やゲーム設計も異なる
インフィニティニキ2022年 初公開
2024年10月 グローバルCBT
11月 リリース日を発表
12月5日 正式リリース
共通点
大規模なアニメ調オープンワールド、PC・PS5・モバイル対応
注意点
戦闘や都市シミュレーションを中心としない
アズールプロミリア2024年 初公開
2026年5月 韓国版CBT
7月 日本版CBT
正式リリース時期は未発表
共通点
アニメ調オープンワールド、地域ごとにCBTを段階的に実施
注意点
ファンタジー世界、開発会社、ゲーム構造が異なる

NTE風燕伝:Where Winds Meetでは、正式リリース前にグローバル向けクローズドβテストの参加者募集、実施時期、対象機種、対応言語などが段階的に具体化した。風燕伝:Where Winds Meetはグローバルβテストと最終テストを重ねた後に、正式リリースへ進んでいる。

鳴潮インフィニティニキでも、クローズドβテストや追加テストを経て、リリース日が具体化した。正式リリースが近い作品ほど、単発の映像公開ではなく、複数の準備情報が連続して表に出ている。

一方、アズールプロミリアは韓国と日本で地域別のクローズドβテストを実施したが、公式サイトでは依然として事前登録段階にある。βテストの実施は明確な進展である一方、それだけでは正式リリース時期を判断できない例でもある。

これらの作品に共通しているのは、正式リリースが近づくにつれて沈黙が終わり、βテスト日程、対象機種、対応言語、ストア情報、リリース日が立て続けに具体化していくことだ。

無限大ANANTAには、まだこの連続した動きがない。

2025年の一般試遊は大きな前進だった。しかし、その後にβテストの参加者募集や、対象地域・対応機種などの具体的なサービス情報が続いていない以上、他作品で見られたリリース直前の段階へ入ったとは言えない。

三つのシナリオ

楽観シナリオ

成立条件
ChinaJoyまたはgamescomで新規ゲームプレイが公開され、同時にβテストの参加者募集、対象地域、機種、実施時期のいずれかが発表される。

次に予想される発表
2026年秋から冬にかけてβテストを実施。追加テストや改善期間を経て、リリース時期を告知する。

βテスト時期
2026年後半。

想定リリース範囲
2027年前半も候補に残る。ただし、初回βテストの結果や対象地域によっては2027年後半へ移る。

予想を崩す材料
夏の発表がPVだけに終わる、βテスト募集が始まらない、対象地域が中国のみとなる。

現実寄りシナリオ

成立条件
2026年後半に新PVや開発情報は出るが、βテストは年末または2027年へ持ち越される。

次に予想される発表
gamescom、TGS周辺、The Game Awardsのいずれかで新PVを公開。その後にβテスト募集を開始する。

βテスト時期
2027年前半。

想定リリース範囲
2027年後半。

予想を崩す材料
TGA終了まで新PVもβテスト情報も出ない。反対に、夏の段階で複数地域を対象としたβテストの日程が出れば楽観側へ移る。

慎重シナリオ

成立条件
2026年中も既存映像、ロゴ、季節投稿などの弱い露出だけが続き、新PV、βテスト、リリース時期が発表されない。

次に予想される発表
2027年に開発進捗、新たなゲームプレイ、βテスト計画を改めて公開する。

βテスト時期
2027年後半以降。

想定リリース範囲
2028年以降が現実的な候補になる。

予想を崩す材料
2026年末までに、複数地域を対象としたβテストと具体的なリリース時期が発表される。

楽観シナリオでは、2027年前半の正式リリースを維持できる。ただし必要なのは新映像だけではない。βテストの日時と対象範囲まで必要である。

現時点では、現実寄りシナリオが最も整合的である。開発は続いていると見る材料がある一方、リリース準備を示す強い材料がない。2027年前半にβテストを行い、改善期間を経て後半にリリースする流れが、無理の少ない予想となる。

The Game Awardsまで何も出なかった場合、2027年後半の正式リリースも不可能とは言えない。ただし、グローバルβテスト、修正、機種別の品質確認、ストア準備、宣伝を一年未満に詰め込む必要がある。予想の中心に置くには条件が厳しくなる。

リリース予想を変える4つの判断線

7/31–8/3
ChinaJoy終了

確認する内容
新たな実機展示、NetEase展示、中国向けテスト情報。

予想の変化
中国向けテスト情報が出れば2027年前半を維持。既存素材だけなら変化なし。

NetEase Gamesが参加するため、中国国内でも作品が表に出ないのかを確認できる。ただし、不在だけで世界向け発表まで消えたとは判断しない。

8/25–8/30
gamescom終了

確認する内容
世界向け新PV、βテストの参加者募集、対象地域、機種。

予想の変化
一式が出れば2027年前半も候補。PVのみなら2027年後半が中心。

新PVとグローバル向けβテスト情報をまとめて発表するなら、2026年後半では最も自然な候補となる。

9/17–9/21
TGS終了

確認する内容
追加出展、日本語試遊、パートナー展示、公式番組。

予想の変化
何もなければ2026年の日本向け大型展開縮小がほぼ固まる。

ゲーム本体の開発状況とは分けて扱う必要がある。

12/10
The Game Awards終了

確認する内容
新PV、βテスト情報、正式リリース時期。

予想の変化
すべて出なければ2027年前半予想を外し、2028年以降を本格的に考える。

2027年後半も楽観寄りとなり、2028年以降を現実的な候補へ加える段階である。

現時点で最も妥当なリリース時期

無限大ANANTAの正式リリース時期は公式発表されていない。

現在の情報だけで一つの時期へ固定することはできないが、予想の中心は次のように置ける。

2027年前半

ChinaJoyまたはgamescomで新規ゲームプレイとグローバル向けβテストの実施が発表された場合に残る、条件付きの楽観予想。

2027年後半

2026年後半に新PVが公開され、2027年前半にβテストが行われる場合の現実寄り予想。現時点では最も可能性を置きやすい。

2028年以降

The Game Awards終了まで新PV、βテスト情報、リリース時期が発表されない場合に、予想の中心へ近づく慎重案。

2026年内の正式リリースについては、現在から新たに予想の中心へ置ける材料がない。

7月時点でグローバル向けβテストの参加者募集もリリース時期もなく、TGSの初回一覧にも名前がない。今後、短期間で複数の強い発表が連続しない限り、現実的な候補とは考えにくい。

FAQ

TGS2026への出展は完全になくなったのか

まだ確定していない。

7月8日の一覧は現時点のもので、主催者も開幕までに内容が変動する可能性を案内している。追加出展、パートナー枠、ステージ、オンライン番組の可能性は残る。

ただし、前年と同規模の単独ブースが実現する可能性は、初回一覧の公開前より大きく下がったと見るべきである。

大規模な作り直しが起きているのか

確認できる証拠はない。

2026年5月の説明では、作品の都市型オープンワールドという方向性を維持したまま、コンテンツ品質を調整しているとされている。

内部でどの程度の変更が行われているかは不明だが、現時点で大規模な作り直しを事実として扱うことはできない。

日本でサービスが開始されなくなる可能性はあるのか

現時点で、日本向けサービス開始の中止を示す情報はない。

公式サイトには日本語ページが残り、日本語を含む事前登録導線と対応機種表記も維持されている。

一方、2026年の日本向けイベント露出が縮小している可能性はある。サービス提供地域と宣伝規模は分けて判断する必要がある。

BilibiliWorldへの登場は大型発表の前触れなのか

前触れになる可能性はあるが、現時点では弱い材料である。

確認されたのはAMDブースにおける既存映像とロゴの使用であり、新規ゲームプレイやβテスト情報ではない。これだけでgamescomやChinaJoyでの発表を断定することはできない。

2027年前半の正式リリースはまだあり得るのか

可能性は残るが、条件は厳しい。

2026年夏までに新規ゲームプレイ、グローバルβ募集、実施時期、対象地域がまとまって発表される必要がある。新PVだけでは、2027年前半へ予想を戻すには弱い。

待機勢が次に確認すべきもの

TGS2026の一覧から名前が消えたことは、無視できる小さな出来事ではない。

2025年に日本初の一般試遊まで行った作品が、翌年の初回一覧に出てこない。特に日本向けの宣伝と試遊展開にとっては、はっきりした後退材料である。

それでも、開発停止と判断する段階ではない。

2026年5月にはNetEase経営陣が無限大ANANTAを開発中の作品として扱い、品質の調整に時間をかける方針を説明している。現在の問題は、作品が存在するかどうかではなく、いつ正式リリース前の具体的な工程へ入るのかが見えないことにある。

次に必要なのは、生存確認のような投稿でも、既存PVの再上映でもない。

新しいゲームプレイ、βテストの日程、対象地域、対応機種、リリース時期である。

ChinaJoy、gamescom、TGS、The Game Awardsと進むたびに、そのうち何が出たのかを確認する。何も出なかった場合には、期待を捨てるのではなく、リリース時期予想を一段ずつ後ろへ動かす

現時点では、2027年後半を中心に置きつつ、夏の発表次第で2027年前半を残す。年末まで強い材料が出なければ、2028年以降へ判断を切り替える。

待ち続ける側に必要なのは、根拠のない安心でも、沈黙だけを理由にした開発中止説でもない。

次のどの発表で予想を上げ、どこまで何も出なければ予想を下げるのか。その線を決めておくことである。

アイキャッチ画像出典:無限大ANANTA公式「ゲームプレイトレーラー」

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